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会社のオフィスは、暑い。 夏だろうが冬だろうが、とにかく厚い。 何でそんなに暑いのか？ それは多分、コンピュータの所為だ。 何しろ部屋の中に、ざっと５０台はある。 と言うことは、それと同じ数のモニタがあるということで。 更に。 プリンタだって、５台ある。 他にも、コピー機やFAX等、熱源には事欠かない。 その総発熱量たるや、考えたくも無い程だ。 冷房全開にしたところで、ろくに効きゃしないのも、むべなるかな。 冬ならば『窓を開ける』とゆー非常手段に訴えることも可能だが、夏となればそうもいかない。 ので、午後になると、もぉみんな暑さのあまりヘロヘロな有様なのであった。 これは、そんなある日の、とあるプリンタ前で起きた出来事である。 K氏：（出てきた紙を見て…）「あれ、僕のじゃないや」 A氏：「俺、俺。俺のが先だったんだ」 K氏：「ですね……」 プリンタは次々と紙を吐き出している。 K氏：「何枚です？」 A氏：「えーと、60枚くらいかな」 K氏：「えぇぇっ！？ 困りますよ…そういうことは、言う前にやってくれなきゃ」 A氏：「……？ いや、だから俺、言う前にやったけど？」 K氏：「………」（← 暑くて思考が止まっているらしい） A氏：「………」（← 同上） K氏：「……？」（← やっと何か変だと気付いたらしい） A氏：「………」（← とりあえず、止まっている） K氏：「……！」（← やっと気付いたらしい） A氏：「………」（← 相変わらず、止まっている） K氏：「あぁぁぁっ！ 逆だっ！」 A氏：「……？」（← 既に何の話だったか忘れている） こんな事で大丈夫なのか？ それは、神のみぞ知る……。 |