『相剋』公開１０周年記念　人気投票　第１位のキャラクターによる

−　１０周年記念挨拶　−

by　タイラント

「あ…あー……。ほっ、本日は、おひがらも良く……」
	００２：「なぁジョー、おひがらって良いのか？」 ００９：「うーん……どうなんだろう？」 ００８：「こういう場所っていうのは、いつ読まれるか判らないからねぇ……」 ００４：「はっきり言って、おひがらがいいという保証は無いな」
「……あのっ、えーっと……（小声で）どーすりゃいいんだ？」
	００６：「まず、人気投票一位のお礼を言うヨロシ」 ００２：「その前に、やっぱり１０周年記念の挨拶じゃねーの？」 ００７：「だから、拙者の書いた原稿をだなぁ……」 ００６：「あんさんの原稿、シェークスピアの引用が多すぎるアル。明らかに代筆ってバレまくりアルネ」
「あ……あの……っ……（汗）」
	００３：「ちょっとっ。少し黙って静かに聞きなさいよ。タイラントさん、困ってるじゃないの」 ００９：「（小声で）皆が色々言ってるのとタイラントが困ってるのとは、関係無い気がするんだけど……」
「え、えっと……（汗）（汗）」
	００５：「………」 ００１：「（Ｚｚｚｚｚｚｚ）」
「そのっ………。（小声で）ど、どーすりゃいいんだ？ どーすりゃいいんだ？ どーすりゃ………（汗） ……なぁ、ジョー……っ（半泣）」
	００９：「（小声で）あのさ……。あんまり色々と考え込まなくてもいいと思うな。君が言いたいことを言えば、さ……。僕は、それでいいと思うよ……」
「（小声で）そ、そうか……？ そんなんで、いいのか……？」
	００９：「（小声で）うん。そんなに改まったりしないでさ、いつも通りに、自分の言いたいことを言えば、僕は、それでいいと思う」
「（小声で）そうか？ ……そういうものなのか？ まぁ……でも、お前がそれでいいってんなら……。わかった。やってみる」
	００９：「（小声で）うん。僕と話す時みたく、気楽に……ね」
「（小声で）了解……」

「えーと。 　まずは、１０周年記念の人気投票に参加してくれて、ありがとな。でもって、俺に票を入れてくれた人達、ありがとう！ おかげで一位になれて、すっげー嬉しい！ 　正直言って、『暁月』の連載が始まってから、隊長の方が人気がある……なんて言われててさ。俺、出番も少ないし、あんま活躍っていうか……今のトコ、その…役に立つコトって何もできてないだろ？ だから、ちょっと……っていうか、かなり、不安だったんだ。 　投票期間中も、ずっと隊長と投票数が一緒だったり、途中なんて抜かれた時もあったしさ。いやまぁ、隊長が相手じゃ、そりゃ……しょうがないって言うか……あの人には勝てないっていうか……。でも、やっぱり俺、ジョー以外には負けたくない！ 　……って、これは、人気投票の話じゃないけど。 　あー。 　そ、それで、１０周年なんだけどさ。 　うーん……。あれから１０年って、実感あるってか無いってか……（いやまぁ、作中時間は５年っくらいしか経って無いんだけど）、でも、まさか、こんなに長い間、色んな人に読んでもらって盛り上がってもらえるとは、思ってなかった、かなー……。 　ジョーの方はさ、まぁ判るんだ。だって、もう何十年もずーっとファンやってる人達が居るわけだろ？ だから、そういうジョーのファンの人達が読んでくれるってのは、まぁあるかなー……って気はするんだ。 　けどさ。なんつーかこぉ、俺みたいのは、その……どうなのかなぁ？ って、ちょっと思ったりするコトもあってさ……。 　だから、いろんな人が俺のイラストを描いてくれたりしたの、すんごっく嬉しかった！ あ、勿論、俺だけじゃなくって、ウィッチとか、チアフルとか、ライとか、クワイトの野郎とか……それから、Neo Black Ghost 幹部服のジョーとか……。うーん、ほんっと、すげーイロイロ描いてもらってるなー……。 　ほんと、ありがとう。すごく嬉しい。 　えーっと……。 　こんなんで、１０周年記念の挨拶になってるのかな。 　俺、こういう公式な場……っていうか、ちゃんとした場っていうか、とにかく、そういうトコでの挨拶って何を言えばいいのか、よく判んなくってさ。 　あー、そりゃまぁ、お偉いさんの演説みたいのは、 Neo Black Ghost とかで聞かされた事はあるけど。でも、あぁいうのって、その、ぜんぜん意味判らなかったし。だから、ちゃんと聞いてなくて……。あー、ちゃんと聞いてたとしても、あんな連中を見習うってのは、何か違う気がするしさ。 　だから、そのー、ちゃんとした挨拶になってなかったら……ってか、なってないと思うけど、ごめん。 　でも、とにかく、これだけはちゃんと言っとく。 　１０年間ありがとな。 　読んでくれて、色々盛り上がってくれる皆に会えて、すっげー嬉しい。 　それから、これからも、よろしく！ 」