| １．バイスってこんなヒト |
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バイスは典型的な中間管理職タイプである。仕事熱心で几帳面。仕事の為なら家庭を顧みないような、そんな典型的サラリーマンだ。 また、バイスは、別に、拷問が好きな訳では無い。彼は、単に仕事（この場合は、捕虜なり裏切り者なりから、情報を得る事）を速やかに片付ける為の手段として、最も効率的な方法を取っているに過ぎない。 その証拠に、００９を拷問するバイスは、全然楽しそうではない。最初のうちこそ、多少は嬉しそうではあったが、００９が抵抗すればするほど、イライラを募らせ、不機嫌になっていく。この辺り、完璧なサディストであるクワイトとは好対照だ。クワイトは、００９が一言口答えする度に、ひと睨み見返す度に、心底嬉しそうに見える。だが、バイスの方は００９の抵抗を「忌々しい」と感じるばかりで、楽しむ様子は見受けられない。 故に、バイスはサディストではない、と結論づけられる。 しかし、バイスは組織内において「拷問が趣味である」かのように噂されている。これは、どういう事なのか？ 理由は色々なあるだろうが、主要原因は以下のようなものではなかろうか。 この噂の一端は、バイスが、部下に対しても拷問する相手に対しても、乱暴に振る舞いがちである点にあると思われる。では、何故に、バイスはそうなのか。それは、おそらく過度のストレス故ではないだろうか。何しろ、中間管理職なのだ。ストレスは多い。 しかも、あーゆー組織に所属していたのでは、気分転換もままならない。そうなると、イキオイ、人は暴力的になりがちだ。そして、拷問相手は、その標的としては、格好だろう。何しろ、どんなに乱暴に扱おうが、殺そうが、構わない訳なのだから。 |
| ２．ウィッチってこんなヒト |
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ウィッチは、仕事に関しては完璧主義で、サイボーグ体の整備に関しては、一ミリの部品のズレすら許さない。だが。私生活の彼女は、実は、ものに拘らない、おおらかな性格なのだと思われる。 swordmaster のプロファイリングによれば、ウィッチの机は散らかっている！ そして、部屋には脱ぎ散らかした服が散らばっているのだ！ 彼女にとって、仕事は趣味でもあり、それにかける情熱は、並々ならぬものがある。 だが、その一方で、いや、それ故に、彼女は細かい事には拘らないのだ。重要なのは結果であって、過程ではない。部屋が散らかってようが、何だろうが、仕事に必要なモノが必要な時にあれば良いのだ。 些末な事には拘らない彼女は、だから、他人が自分の机や部屋を片付けても文句を言ったりはしない。何処に片付けたかを即座に教えてもらえれば、それで良いのである。 |
| ３．チアフルってこんなヒト |
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チアフルもまた、モノを散らかすタイプだ。しかし、散らかすのは必要があっての事。 彼は、散らかっている状態が好きな訳では無い。従って、彼は散らかした後は必ず片付けをする。その証拠に、厨房は（多人数での作業が可能である事から）他人が使いやすいように整っているし、地下菜園も、片付いてるようなイメージだ。また、植物についても、その『本来の生息地』に『片付け』ようとする。 ゆえに、チアフルとウィッチはうまくいくのではないか、と推測される。 それなりに片付けを楽しむチアフルと、他人が片付けても気にならないウィッチ。 ウィッチが散らかし、チアフルが片付ける。このようにして、二人の家庭生活はそれなりにうまくまわっていくだろう。 |
| ４．ライってこんなヒト |
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ライに関しては、その性格を分析するにはデータが不足している。 しかし、その少ない状況証拠から推測するに、彼は、極めてプライドが高く、わがまま。そして、神経質な性格だと思われる。 例えば、ライは、本棚のどの段の何番目にどの本があるべきか、を決めていて、そうなっていないと気に入らない。また、机の上にも、きっちりと決められた位置にペンやメモが無いと、それだけで気分を害する。 仕事熱心という訳では無いくせに、何にでも口出しをしたがり、ウンチクを披露する。 はっきり言って、『ヤな奴』だ。おそらくクワイトを創った頃のライは、とてつもなくヤな奴であったに違いない！ 昨今では、流石に多少改心したようではあるが、しかし、生来のプライドの高さとワガママさは、そうカンタンに直るとは思えない。 また、ライは、どうやらシスコンでもあるようだ。 そのシスコンな辺りがまたライのプライドの高さに起因してるのだと思われるが、ウィッチが美人で頭が良いがゆえに、ライはウィッチを大事にしているのではないか、と考えられる。もし、ウィッチが美人でなく頭も悪ければ、おそらく、ライはそのような妹が居る事自体を嫌悪し、物語はまた違った展開になったかもしれない。 |
| ５．クライムがジョーに絡む理由 |
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最後に、クライムが何故、あんなにジョーに絡むのかを考察してみる。 結論から言うと、クライムが気になっているのは、ジョーではない。彼が敵視しているのは、クワイトなのだ。 クライムは、言うまでもなく、上級幹部ザイラスの副官であり、ザイラス一党の主要人物である。その彼には、組織にもっとも貢献しているのは自分達である、もっと言えば、自分達こそが組織を支えているのだ！ という自負があるだろう。 ところが、クワイトである。クワイトは、大して組織に役立ってるようにも思えないのに、自分の上官であるザイラスと対等の権限を持ち、それどころか、明らかに越権行為とも思える干渉をしてくる。クワイトが一言何か言う度に、自分達は右往左往する羽目になる。 ハッキリいって、気に入らない。どーにもこーにも気に入らない。 だが。だからと言ってクワイトに直接手出しはできない。そんな事をしたら、命がないのは、クライムとて重々承知している。 そこで目をつけたのが、ジョーだ。立場としては自分と対等だから、ツツいたって言い訳はできる。格好の標的だ。 ようするに、クライムにとっては重要なのはジョーではなく、『クワイトの副官』だったのである。 |