『幻想海悠園』
『語部館』
『月光水晶譚』


 ラナ・ルー
月光の刃



遠き薄明の故郷に想い馳せつ
異界に生きし我が民よ
この地に流れる時も
白砂の大地の上と変わらぬのだ
ただ去り行きて、再び戻る事はなく

遠き夜に選びし道を
お前は悔いているのか？
水晶の月はお前と共にあり
月光は闇を照らすのに
同じ夜は巡らぬ、何処の地であろうと

断ち切れぬ想いに狂い
己を捨て去りし魔よ
昏き闇の果てに
お前は我を見るだろう
闇を斬る一条の閃煌

我が名は“月光の刃”