『Nightmare』と『相剋』の狭間

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ここを読んでらっしゃる方は、多分、『相剋』をお読みくださっているのではないかと思う。
ひょっとすると『Nightmare』もお読みくださっているかもしれない。
少なくとも、『相剋』をお読み頂いているのであれば、あの物語が『Nightmare』という物語をベースにして創られたという話は、おそらく、ご存知だろう。

ここに置いてあるのは、その『Nightmare』と『相剋』の間に存在するテキストだ。

私が『Nightmare』を書き終わり、理恵さんがそれを読み、そして、『相剋』を創ることと、その監督になることを承知した直後。
私が『相剋』を書き始める前。
未だ、『相剋』がこの世に存在しなかった……タイトルすら無く、ただ、『相剋』のベースとしての『Nightmare』があっただけの頃。
私と理恵さんの間で交わされた mail が、30通にも満たなかった頃(これが、『相剋』完成時には10倍の300通を越える)。
勿論、私と理恵さんは一面識も無く、電話で話した事すらなく、当然、一緒に何かを創ったことなどある筈もなかった頃。

その頃、私と理恵さんの間で交わされた数本の mail のうち、私が理恵さんに宛てたもの、それが、ここに置いてあるテキストだ。

監督としての理恵さんは、この、極めて微妙な時期に、的確な質問をすることで、私に、『相剋』がいかなるモノであるべきか、その方向性を判らせ、決定させた。
このやりとりが無ければ、私は、自分が何をどう書くべきか判らぬままで、『相剋』は別の何かになっていただろうと思う。
あるいは、完成しなかったか。

理恵さんの、監督としての才に、心から敬意を表したい。

2001/10/26 necromancer 記

第一の mail 2000/06/06 理恵さんからの、監督としての最初の質問「あなたの考える“Nightmare” はどんな話か?」への私の回答。
第二の mail 2001/06/07 『Nightmare』の前半を変更して、『相剋』の為に新たに書き起こす事を決定した直後に書いた“プロット”…のつもりのモノ。
生まれて始めた書いた“プロット”とゆーモノ…なので、実はこれはいわゆる“プロット”ではないのかも?
第三の mail 2001/06/08 『Nightmare』のストーリーを改変した(『Nightmare』では、009が、一旦、救出された後、また捕獲されてるのを、一回にまとめた)影響で発生した『バイス問題』に関する私の見解。


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